この写真のエッセイは、こちらから。



黒のスライド・ショーは、こちらから。



 
 私がよく散歩する東京・丸の内地区のあちこちに、カラフルな牛たちが出現している。これは、そもそもスイスが発祥の地であるが、今や世界的なパブリックアートイベントとなったもので、その名も「カウパレード」というらしい。9月はじめから一月半の期間限定で行われているとのこと。確か2年前と5年前にも同じイベントがあって、そのときは、いったい誰が何のためにと驚いたが、もう三回目になると、「またか、UFOみたいに人騒がせな」と思ってしまうから、慣れというのは恐ろしい。

 それにしても、この牛さんたち、なかなかの出来である。背中に宇宙を背負っているものがあるし、ポップな女性の上体がそのまま牛の背中にすっぽりとはまっているものもある。私はまだ見つけられないが、一体だけ、牛が仰向けになって皿回しをやっているオブジェもあるらしい。そうそう、月光仮面を模した牛もあった。その名も「そんなはずではなかった。月光カウ面」。これなど、作者の年齢がわかるというものだ。もう還暦を過ぎているはずである。古いなぁ。もう、まったく・・・何でもありなのだから・・・。

 このイベント終了時には、展示したこれら73体の牛を、チャリティー・オークションで販売して社会貢献事業団体に寄付をするというから、これまた、お騒がせのような、世の中の役に立っているような、いないような。こんなものを、誰か買う人、いるのだろうか・・・。まあ、とくとご覧あれ。

            (2008年9月19日記)





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