久しぶりに金沢に行き、北陸の京都といわれる文物と料理を堪能してきたのであるが、一言でいうと、実に良いところだった。金沢といえば、兼六園しか思い浮かばないという方も多かろう。しかし、前田藩百万石の藩政の伝統に加え、幸いにも戦災に遭わなかったということで、すばらしい伝統が息づき、それを人々が大事にしていることがよくわかる。

 たとえば、古き良き町並みと、伝統産業、それに江戸から明治初期にかけての前田家の家宝が、今もたくさん残っている。文化と食べ歩きの旅となったが、知識欲と食欲の両方が満たされた。

                (2005年9月13日記)





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