第10 ビー玉
立てかけているよしずの前で、男の子たちがビー玉で遊んでいる。皆がビー玉を見つめている中で、小さな男の子は、そのうちの一人の顔をびっくりしたような目で眺めている。 私の小さい頃には、このビー玉とかめんこが流行ったものである。私も一人前にやっていたが、技量がないので勝負に勝って人から取り上げることなど夢のまた夢で、取られないようにするのに必死であった。あの、めんこのうまかった子は、今頃どうしているであろうか。 |
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