悠々人生エッセイ



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1.ハードディスクが壊れる寸前

 2022年3月初め頃から、先代の8台目となる富士通のパソコン(FMV LIFEBOOK AH WA3/D1。型名:FMVWD1A37L。2019年5月購入)の調子が悪くなった。ハードディスクが、カラカラと音を立て始めたのである。これはハードディスクが壊れる前兆だ。まずいなぁと思っていたところに、1ヶ月ほど経つとカラカラに加えて、ウィーンウィーンという悲鳴のような音に加えてガタガタという振動も起こり始めて、もう最悪だ。祈るようにデータの差分を外付けハードディスクへとバックアップし、それが無事に終わったところでホッとした。

 このパソコンを購入してからほとんど3年経とうとするタイミングだ。あと1ヶ月で保証期間が切れる。ハードディスクを入れ替えれば治るが、それには数週間もかかるので、色々と仕事を頼まれたこの忙しいときに、修理を待ってはいられない。仕方がない、新しいパソコンを買うことにした。古いパソコンは、ハードディスクを交換して、誰かに差し上げても良い。


2.富士通で新しいパソコンを買う

 再び富士通のショッピングサイトWEB MARTを探す。途中でアマゾンもチェックした。すると、似たような富士通のパソコン(FMV LIFEBOOK WNB/F3。型名:FMVWF3NB7G)を見つけて、即刻購入した。Cディレクトリ用には512GB SSDで、Dディレクトリ用には1TB HDDである。これまでのパソコンはCディレクトリには256GB SSDと、この半分しかなかったので、ようやく余裕ができた。それと、画面は15.6インチのワイド液晶から、17.3インチのワイドでスーパーファイン液晶だから、大きい。色は、シャンパンゴールドなので、これも新鮮な感じがする。よく考えたら、私のiPhoneと同じ色だった。

 その他の諸元は、画面が17.3インチのワイド液晶、コアがAMD Ryzen? 7 5700U モバイル・プロセッサー (8コア/16スレッド 1.8〜4.3GHz)+AMD Radeon グラフィックス、メモリは16GB、光学ドライブがスーパーマルチ、Windows11(64ビット)である。お値段は、200,954円である。ちなみに前のパソコンは、185,980円だった。

新旧パソコン(上が8代目、下が9代目)


3.新しいパソコンは小気味良い

 動かしてみると、アムダールのコアの速度は非常に早い。これまで外付けハードディスクへバックアップするのに結構な時間がかかっていたのに、あっという間に終わる。広い画面も気持ちが良い。ただ唯一、失敗したなと思うのは、マイクロソフトのオフィスにパワーポイントが入っていなかったことで、個人用ではなく、法人用を買うべきだった。でも、パワーポイントで作ったファイルを見られることは見られる。ただ、作成と編集が出来ないだけだ。これは、法律事務所でやってくることにしよう。幸い、昔と比べて最近は講演の機会があまりないから、わざわざパワーポイントを買うまでもない。

 もう一つ、やや不便なのは、パソコンを開いたときに顔認証をしてくれないことだ。「顔認証と互換性のあるカメラが見つかりませんでした」と出てくる。Windows Helloの仕様によるものか(このオプションは現在利用できませんと出てくる)、ドライバーがないのか、それともパソコン付属のカメラの問題か、よく分からない。とりあえず、PIN認証で切り抜けているが、そのうち何とかしよう。もっとも、今まで顔認証としてわざわざパソコンの前に顔を突き出さなくてはならなかったが、寝転がってパソコンを開きたい時など、PIN認証でやってきたので、このままでも良いかという気もしている。ズームでちゃんとパソコン付属のカメラが使えているから、カメラの問題ではないようだ。

 それ以外は、全く問題なく稼働している。データ類はそもそもDディレクトリに集約しているし、それは外付けハードディスクにバックアップしている。のみならず、さらにそれを別の外付けハードディスクへと二重にバックアップし、加えてそのハードディスクを貸金庫に入れてあるから、たとえ百年に一度の大規模な太陽フレアが襲ってきても大丈夫だ。


4.シンボリックリンクを作成

 私のiPhoneは、iTunesを通じてバックアップをとるのだが、そうすると初期設定ではCディレクトリにバックアップのファイルが作られる。ところが、データ量が200GBもあるので、あっという間にCディレクトリがいっぱいになってしまう。ましてやiPadのバックアップなど論外だ。これを避けるために、バックアップ先を外付けハードディスクに変更する必要がある。その方法は、次の通りだ。

(1)iTunesでiPhoneをバックアップし、数分で止める。C:\Users\tnyam\Apple\MobileSync\を覗き、「Backup」ディレクトリが作成さているかを調べ、その中のファイルを削除する。「Backup」の名称を、なんでも良いが、例えば「Backup_」とする(これをしないと、次の段階で「既に存在するファイルを作成することはできません」という表示が出てエラーになる)。なお、この「Backup_」は、作業が終わって「Backup」生成されれば、削除してよい。

(2)検索して「コマンドプロンプト」を出し、その中で「管理者として実行」をすると、黒い画面に、C:\windows\system32> が出てくる。そこで、
MKLINK /d “C:\Users\tnyam\Apple\MobileSync\Backup” “F:\iTunes Backup\Backup”を入れて、リターン。

(注)MKLINK /D の「/D」は、ディレクトリの意味で、ディレクトリのシンボリックリンクを作成するという意味。「/J」は、ディレクトリジャンクションの意味。ネットワークを介した時に違いがあるそうだが、よくわからない。前者を使えば良い。

(3)「C:\Users\tnyam\Apple\MobileSync\」を見たところ、「Backup」フォルダーが生成されているが、そのフォルダーのアイコンには、左下に青い矢印が現れている。その上でiTunesでiPhoneとiPadをバックアップしてから中を見ると、ちゃんと二つのバックアップファイルが作られている。成功だ。

iTunes Backupのシンボリックリンク


 などと、簡単そうに説明しているが、実際にはタイプミスをしたりして、我ながら「なんだこの凡ミスは、、、つまらない失敗をしたなと思うことがある。例えばこれ、「MobileSync」とすべきところを「MobilrSync」としたので、うまくいかなかった。笑うしかない。もしかしてMKLINKの次に「/D」としたからかと思い、「/J」としてみたのはご愛嬌、そのせいではなかった。

 ついでに、「Downloads」もシンボリックリンクを使ってDディレクトリにしておこうとして、やってみた。ところが、あれ、、、失敗した。あ、そうか。フォルダーの名前を「Downloads__」にしてから再度試みたところ、うまくいって、シンボリックリンクができた。やれやれ。

Downloadsのシンボリックリンク




5.その他の細々としたアプリケーションやドライバーの導入

 8代目パソコン記事中の2の(5)から(17)までと同じように、同一のアプリケーションやドライバーを入れた。





   9代目パソコンの諸元(LIFEBOOK WNB/F3)

 OS:Windows 11 Home 64ビット版
 CPU:AMD Ryzen? 7 5700U モバイル・プロセッサー (8コア/16スレッド 1.8〜4.3GHz)+AMD Radeon グラフィックス
 メモリ:16GB (8GB×2) [デュアルチャネル対応]
 ストレージ:約512GB SSD (PCIe)
 2nd HDD:約1TB HDD
 光学ドライブ:BDXL対応 Blu-ray Discドライブ(スーパーマルチドライブ機能対応)
 ディスプレイ:17.3型ワイド フルHD(1920×1080) タッチ非対応スーパーファイン液晶
 テレビ:なし
 カメラ:HD Webカメラ内蔵 (有効画素数 約92万画素)
 無線通信:内蔵 (Wi-Fi6(IEEE 802.11ax)+IEEE 802.11a/b/g/n/ac準拠+Bluetooth v5.1準拠)
 バッテリ:内蔵バッテリ リチウムイオン 45Wh
 拡張I/F:HDMI入力×1、HDMI出力×1、USB3.2(Gen2)Type-C×1、USB3.2(Gen1)Type-A×2、USB2.0 Type-A×1、有線LAN(RJ-45)
 カラー:シャンパンゴールド
 マウス:BlueLEDワイヤレス・マウス[Bluetooth](黒)
 Office:Office Personal 2021 (個人向け)
 セキュリティ:マカフィー リブセーフ 3年版
 主な添付品:ACアダプタ
 駆動時間:約9.1時間(JEITA2.0)
 サイズ:横398.8×奥行265×高さ26.9mm
 質量:約2.6kg





(メ モ) これまで自宅で使ったパソコン一覧


【1台目】1993年から97年まで PC9821Ne(NECのノート。OS:MS-DOS、後にWindows 3.1、CPU:i486、メモリ:16M、HDD:340MB)

【2台目】1997年から2001年まで MN−5500(シャープのノート。OS:Windows 95、CPU:MMX Pentium 150HZ、メモリ:64MB、画面:11.3inch、(SVGA)TFT800X600の1677万色、HDD:3GB)

【3台目】2001年から2003年まで PC−MJ720M(シャープのノート。OS:Windows MeからXPへアップグレード、CPU:Pentium III 800MHz、メモリ:256MB、画面:14.1型 XGA対応 低反射ブラックTFT、HDD:30GB)

【4台目】2003年から2007年9月まで FMV−BIBLO NB16(富士通のノート。OS:Windows XP、CPU:Pentium 4、メモリ:514MB、画面:15型のスーパーファイン、HDD:40GB)

【5台目】2007年9月から2010年9月17日まで FMV−BIBLO NX90WN/D(富士通のノート。OS:Windows VISTA、CPU:Intel Core2 CPU T7200 @ 2.00GHz、メモリ:2GB、画面:17型、HDD:200GB)

【6台目】2010年9月17日から2014年9月19日まで VAIO VPCJ11AFJ(ソニーのデスクトップ。OS:Windows 7 Home Premium(64bit)、CPU:Intel Corei7-2.67GHz、メモリ:8GGB、画面:21.5型、HDD:1TB)

【7台目】2014年9月19日から2019年6月1日まで FMVWRA2B78(富士通のノート。OS:Windows 8、CPU:Core i7 3632QM(Ivy Bridge)/2.2GHz/4コア、メモリ:8GB、画面:15.6型、HDD:1TB)

8台目】2019年6月1日から2022年5月4日まで FMV LIFEBOOK AH WA3/D1(富士通のノート。OS:Windows 10、CPU:Core i7、メモリ:16GB、画面:15.6型ワイド、約256GB SSD + 約1TB HDD)

【9台目】2022年5月4日から現在まで FMV LIFEBOOK WNB/F3(富士通のノート。OS:Windows 11、CPU:AMD Ryzen? 7、メモリ:16GB、画面:17.3型ワイドスーパーファイン液晶、約512GB SSD + 約1TB HDD)







(令和4年5月5日著)
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