1.眞子さまご結婚の経緯 秋篠宮眞子さまが10月26日に結婚される。それ自体は誠におめでたい事なのだが、ここに至るまでに皇室らしからぬ経緯をたどり、しかも、言葉が悪いかもしれないが、納采の儀などの皇室行事は一切行わずに、まるで駆落ち婚のように結婚直後からアメリカで暮らすことになりそうだというから、穏やかではない。そもそも、なぜこんなことになったのか、新聞の記事で振り返ると、次のような経緯である。 2017年 9月 3日 小室圭さんとの婚約内定の記者会見(1) 2017年12月以降 週刊誌が小室圭さんの母親佳代さんとその元 婚約者との金銭トラブルを報じ、現在に至るまで 過熱した報道が続く(2) 2018年 2月 7日 宮内庁が結婚延期を発表 2018年 8月 7日 小室圭さんがアメリカのロースクールに留学 するため渡米 2018年11月20日 秋篠宮さまが記者会見で、小室家の金銭トラ ブルに関し「二人が結婚したいという気持ちが あるのであれば、やはりそれ相応の対応をする べき」とご発言 2019年 1月22日 小室圭さんが母親が元婚約者から金銭支援を 受けたことを文書で認める 2020年11月13日 眞子さまが「結婚は必要な選択」と表明(3) 2020年11月20日 秋篠宮さまが「結婚を認める」と表明 (4) 2021年 4月 8日 小室圭さんが金銭トラブル等の弁明の文書(5) 2021年 5月 小室圭さんがニューヨーク州のフォーダム大学 を卒業し、2ヶ月後に同州の司法試験を受験。 2021年10月 1日 宮内庁が結婚式は10月26日と発表し、同時に 眞子さまがPTSDと公表(6) 2021年 9月27日 小室圭さんが日本へ帰国。新型コロナウイルス で14日間の隔離措置 2021年10月26日 眞子さまと小室圭さんが結婚し、直後に皇籍 離脱、ビザ申請し、年内に渡米予定。 2.小室家の金銭トラブル等 私が最初に違和感を持ったのは、婚約内定の記者会見の席で、眞子さまが小室圭さんのことを「太陽のような」とたとえ、逆に小室圭さんが眞子さまのことを「月のように」と表現したことである(1)。いささか大袈裟かもしれないが、月は太陽がなければ輝かないので、この人、天照大神を祖先とする皇室に対する尊崇の念があるのだろうか、それともそこまで気が回らない人なのかと、ふと思ったことを思い出す。 次に、女性週刊誌が、小室圭さんの母親佳代さんがその元婚約者から、「これまで支援した400万円余りを返還してほしい」と求められ、小室家側は、「いやあれは生活費の一環としてもらったものだから返さない」と言ってトラブルになっていることを報じ、大騒ぎになった(2)。それだけでなく、もしその400万円余が贈与なら贈与税を払ったのかとか、逆に贈与でなく事実上の婚姻関係にある者からの生活費の支援なら、遺族年金等はもはやもらえないのではないかとか、そもそも父親と祖父はなぜ自殺したのかとか、いろいろな報道が行われて、小室圭さんが将来の天皇の義兄としてどうなのかという観点からの議論もされる仕儀となった。果ては女性宮家の適否という話にも波及した。 それだけでなく、小室圭さんが金銭トラブルに関する長文の弁明文書(5)を読んでみると、学費その他の生活費を支援してくれた元婚約者の内心の気持ちを考慮した形跡はどうも見受けられず、単に元婚約者の「返してもらうつもりはなかった」という表面的な発言だけを根拠に一方的に返さないと主張している自分勝手な内容のように思える。しかも高々400万円程度のことなのに、元婚約者の発言内容を隠れて録音し公表するという姑息なやり方には、正直なところ呆れてしまった。このような場合には、一時的な発言内容だけでなく、これまでの交渉経緯や当事者の気持ちなどを含めて交渉全体を俯瞰して、相手方によくよく納得してもらった上でいかに事態を収めるかという観点が大事である。 我々が皇室に対するイメージは、こういう場合は、「世話になった相手にはそれ相応の儀礼を尽くし、何事も円満に解決する」というものなのに、小室圭さんの交渉態度は、それとはあまりにかけ離れている。400万円余の借金など、そんなものは働き始めたら容易に返済できる額だ。そういうわずかなお金の返済を拒否して「お金に汚い」というイメージを周囲に植え付けたりすると、ご本人の人格が疑われかねない。こんな時は、つべこべ言わずに「これまで大変お世話になりました。よろしければ4年ほど掛けて返済させていただきます。ありがとうございました」などと言えば、簡単に解決できる話である。そういう意味でもこの文書は、国民の「納得がいかない」という気持ちをますます増幅してしまったように思う。 3.秋篠宮さまが結婚を認める そうした国民の「大丈夫なのか」という心配を払拭するかのように、眞子さまは「私たちにはとっては、お互いこそが幸せな時も不幸せな時も寄り添い合えるかけがえのない存在であり、結婚は、私たちにとって自分たちの心を大切に守りながら生きていくために必要な選択です」とまで表明された(3)。 これに合わせるように秋篠宮さまはその直後の誕生日の記者会見で、「結婚することを認める・・・多くの人が納得し喜んでくれている状況ではない・・・(それらへの対応が)見える形になるというのは必要なことではないか・・・憲法にも結婚は両性の合意のみに基づいてというのがあり、本人たちが本当にそういう気持ちであれば、親としてはそれを尊重するべきだと考えています」と発言された(4)。そして、「結婚と婚約は違う」とも付け加えられた。その時、この発言は何を意味するのは、私にはわかりかねたが、それは、後日、判明する(下記4.の最後の段落)。 これを聞いた国民は、娘を翻意させることが、やはりできなかったのだろうと悟った。そして、小室圭さんはニューヨーク州のフォーダム大学を卒業し、7月にニューヨーク州の司法試験を受験した。その合否は12月に出るという。就職先は、同州のローウェンステイン・サンドラー法律事務所(Lowenstein Sandler LLP)である。こちらは弁護士300人が所属し、中部大西洋岸の法律事務所ランキングのトップ30以内に入っており、大手とはいえないが、中堅の法律事務所である。そこで、当面はクラーク(事務員、年収約600万円)として勤務するようだが、司法試験に合格して弁護士になれば年収約2,500万円だという(ただ、ニューヨークは物価が驚くほど高いから、たとえこの弁護士の年収でも余裕のある生活はできないと思う)。 4.「IF」をつい考えたくなる そうこうしているうちに、宮内庁が2人の結婚式は10月26日と発表し、同時に眞子さまが複雑性心的外傷後ストレス障害(PTSD)と公表した(6)。これには驚き、かつ深く同情してしまった。振り返ってみると、週刊誌を中心にもう3年近くも小室家バッシングが続いているのだから、もしそれら全てに目を通しておられたのなら、それはPTSDになるのも、宜なるかなという気がする。その反面、そんな状態で結婚という人生の大事に臨んで良いものかという気もしないではないが、そこで否定するとまた元に戻るので、それも承知の上で、秋篠宮さまも認めたのだろうと思う。 人生に「IF」を考えても仕方がないとは思うが、それでも「もし、国際基督教大学を選んでおらずにそのまま学習院大学におられたのなら」とか、「もし宮内庁がほんの少しでも気を回していたのなら」とか、いろいろと考えてしまう。特に宮内庁は、皇室をお守りするために、こういうトラブルを未然に防ぐのが職務ではないかと思うと、職員が1000人、皇宮警察が900人もいて、身辺警護もしていたのに、何をしていたのかという気がする。もっとも、「お難場」といわれる秋篠宮家勤務の難しさがあったのかもしれないが、真相はわからない。 なお、眞子さまは、皇籍を離脱する女性皇族に支給される一時金(約1億5千万円)を辞退するご意向のようだ。また、婚約に当たる納采の儀などの一連の儀式を行わないそうだ。なるほど、これが「結婚と婚約は違う」と秋篠宮さまがおっしゃった意味なのかと思った。 5.アメリカでは茨の道が待ち受ける 私が思うに、これからの小室眞子さんは、まさに「茨の道」だ。まずは、アメリカに行って新婚生活を始めるわけだが、急にアメリカで生活するといっても、まず適当な家を探すのが大変だ。家が見つかっても、どこに買い物に行けばよいのかわからない。そもそも車がないとどこへも出かけられない。借りた家は、しょっちゅうどこかが壊れるものだが、修理屋さんは日本のように直ぐには絶対に来てくれないから、自力で直すしかない。それに、治安が良い所に居宅を構えたとしても、アメリカでの生活は、ともかくいつも危険と隣り合わせである。特に拳銃強盗と身代金目的の誘拐には気を付ける必要がある。 ちなみに、私は、身代金目的の誘拐を最も警戒しなければならないと思う。特に中南米では大流行だ。あまり考えたくもないが、万が一にも誘拐されて、日本政府に何億ドルもの身代金が要求されたら、内閣が倒れるどころでは済まず、これまでの経緯からして皇室そのものが危機に瀕すると言っても過言ではない。ペルーの日本大使館人質事件を髣髴とさせる事態だが、いやそれ以上に皇室という日本の国家体制の根幹がターゲットとなっているから、極めて大きな衝撃となる。これは、必ずしも妄想とはいえない。そういう最悪の事態を避けるために、公的警備が難しければ民間警備を頼むしかないと思うが、イギリスのヘンリー王子とメーガン妃の例を出すまでもなく、手厚く警備してもらうには何億円単位のとてつもないお金が必要だ。一体どうするのだろう。 私も東南アジアで生活をしたことがあるが、着いたばかりで現地の様子がまだ何も分からない時に、勤務先の同僚の奥さんが入れ替わり立ち替わりやって来てくれて、スーパーの買い物に付き合ってくれたり、子供の幼稚園の入園手続に付き添ってくれたりして、大いに助かった。その国は、日本と同様に銃の所持は禁止されているから、まだ良かったが、アメリカでは、誰が銃を持っているかわからないので、現地に行ってみて肌で感じるあの気持ちの悪さは、味わってみないとわからない。 眞子さまは、これまでは、安全な皇室の施設内で、家族だけでなく、お付きの人々がいて、話し相手となり、家事全般をしてもらい、黙っていても食事が用意されるという恵まれた環境にいたはずである。それが、新婚生活ではメイドを雇う費用もないだろうから、状況は一変して、たった一人で家事を全て行わなければならない羽目になる。それだけではない。おそらく日本でスーパーに買い物に行った経験もないであろうし、アメリカで自動車を運転するにしても慣れるまでは危なくてそもそも家から出られないのではないだろうか。どこかに勤め始めて決まった時間に通勤し始めると、誘拐の恰好の標的になりかねない。加えて、小室圭さんは、法律事務所に入ったばかりなので、仕事は猛烈に忙しく、帰りは連日明け方になるのは確実だと思われる。要は、英語環境の全く知らない所で丸一日、慣れない家事や買い物をし、勤めたにしても夫が帰るまで独りで過ごさなければならない羽目に陥ってしまう。大丈夫なのかと心配する。 そういうとき、最も注意すべきは、誰かに操られることである。有名人が好きな人が近づいてきて、何やらいろいろとお世話になると感謝する気持ちが湧き上がるのは当然である。そうすると、「この人は良い人だ」と思い込んで、ますます頼りにすることになり、かくして切るに切れない存在となる。そうすると、様々な問題が起こり得る。プライバシーが暴露されたり、あるいは旧皇族をいわば人寄せパンダのように使って商売をしようとする輩が現れる。例えば、美術館の学芸員として就職するのは一見体裁は良いが、結局は寄付金集めや展示会の人集めに使われるだけだ。日本では皇室の立場を慮ってそういう阿漕なことをすることは憚られるが、アメリカでは使えるとなれば何でもありの世界だ。失礼ながら眞子さまは「世たけている」とはとても思えないので、このような人物や組織の接近を許してしまうかもしれない。これが一番問題であり、場合によっては皇室の権威にも関わることにもなりかねない。 皇籍を離れた元内親王については、事後の生活全般を含めて、日本では宮内庁がある程度は配慮できると思うが、アメリカ在住だと宮内庁の手は及ばない。ニューヨークの在留邦人に助けてもらうか、あるいは在ニューヨーク日本国総領事館にケアをお願いするしかないだろう。特に総領事館としては、邦人保護の一環という名目で、大っぴらにはしないにせよ、実際にはかなりお世話をする体制にあるものと思われる。しかし、これまでの経緯からして、小室さん側がそもそも日本政府の援助どころか一切の接触を断つ方針だとすれば、事態はより深刻である。そうなると在留邦人に頼るほかないが、邦人といってもプライベートなことを含めて安んじていろいろなことをお願いすることができる人ばかりではない。むしろ、様々なバックグラウンドの方がいるだろう。私は、そういう面についても、かなり心配している。 6.もしご懐妊となると更に負担が増す 更にその後を考えると、ますます容易でない状態が目に浮かぶ。そのうちご懐妊ということになると、一体どうされるのだろうと思う。特に出産直後は、赤ちゃんの世話を誰かに助けてもらわないと、もう絶望的である。まさか、秋篠宮妃殿下が行くわけにもいかないだろう。小室圭さんの母親か?いやいや、英語を話せなければ、かえって足手まといになるだけだ。 何しろ、生まれてしばらくの赤ちゃんは、夜と昼の区別もなく、泣いて泣いて泣き止まないし、のべつ幕なしにミルクをあげ、お下の世話をしなければならない。これを赤ちゃんを触ったこともないお母さんがしなければならないのだから、かなりの割合で新米お母さんが産後鬱に見舞われるといわれる。しかもそのお世話は、知らない土地で、頼る人がいないまま、しなければならない。日本で患ったPTSDどころの話ではなく、精神的には、もっと厳しい。 更にその次の段階のことを考えれば、仮にニューヨークでの新婚生活が上手くいかなかったり、あるいはもし小室圭さんが法律事務所に定着できずに仕事や生活に差支えが出たりすれば、皇嗣たる秋篠宮家としては、気が気ではないだろう。しかもその次の世代になって直面する姉一家の厳しい状況は、将来の天皇に対する国民の声にも関わりかねないし、ひいては皇室制度に対する国民の認識にも影響を与えないとも限らない。何十年か先の話とはいえ、これが皇室の堤に空いた蟻の一穴となりはしないかと、気になるところである。ともあれ、このご結婚には、「幸あれ」という言葉をお送りするとともに「どうか無事に生活をされますように」と心から願うばかりである。 【小室圭・眞子 結婚記者会見(10月26日)】 【小室眞子さんの挨拶】 現在、新型コロナウイルス感染症の影響が続き、 大変な思いをされている多くの方々に お見舞いを申し上げます。 そして困難の中にある人を助け、私たちの生活を支えてくださっている方々に深く感謝申し上げます。 本日、皆様にお伝えしたいことがあるため、このような場を設けました。 私が皇族として過ごしてきた中で抱いてきた感謝の気持ち、私たちの結婚を心配し、応援してくださった方々への感謝、これまでの出来事の中で私たちが感じてきたことや、結婚への思いなどについてお話したいと思います。 これまでお優しいお導きのもと、皇族としての仕事を自分なりにできる限り大切に果たそうと努めてまいりました。 この30年間、たくさんの方々に助けられ、見守られ、支えられてきました。心を込めて私と一緒に仕事をしてくださった方々に、心から感謝申し上げます。 訪問した先々では、たくさんの方々が優しい言葉と笑顔で迎えてくださいました。直接お目にかかる機会のあった方も、お目にかかることのなかった方も、私にあたたかい気持ちを向けてくださった全ての方々に、心から感謝申し上げます。 数々の出会いが私にとってどれほど大切であったか、到底言い表すことができそうにありません。これは今後も決して変わらない思いです。 私と圭さんの結婚について、さまざまな考え方があることは承知しております。ご迷惑をおかけすることになってしまった方々には、大変申し訳なく思っております。また、私のことを思い、静かに心配してくださった方々や、事実に基づかない情報に惑わされず、私の圭さんを変わらずに応援してくださった方に感謝しております。 私にとって圭さんはかけがえのない存在です。そして私たちにとって結婚は、自分たちの心を大切に守りながら生きて行くために必要な選択でした。 【小室圭さん挨拶】 私は眞子さんを愛しております。一度きりの人生を、愛する人と共に過ごしたいと思っています。これまで幸せな時もそうでない時も、さまざまな気持ちを2人で分かち合い、励ましあってきました。この度の結婚に関してご迷惑をおかけしてしまった方には、大変申し訳なく思っております。 いろいろなことがありましたが、眞子さんと一緒に人生を歩みたいという思いを持ち続けられたのは、眞子さんと、これまで周りで私たちを支えてくださった方々のおかげです。心から感謝申し上げます。 【宮内記者会の質問】結婚に際し、一連の儀式は行われず皇室を離れる際の一時金も受け取らない異例の形となりました。心境を聞かせてください。結婚にあたり両親や妹弟、天皇、皇后両陛下、上皇ご夫妻からどのような言葉があり、どのように受け止めていらっしゃいますか。 今の心境としては、結婚できたことに安堵(あんど)しております。これまで心の支えとしてきたのは、お互いの存在と、私たちを変わらずに励まし応援してきてくださった方々の存在です。結婚にあたっていただいたお言葉と、私がお言葉をどのように受け止めているのかということについては、私の心の中に大事に留めておきたいと思います。(小室眞子) 眞子さんとは3年間も会っていませんでしたので、帰国して眞子さんに会えた時、とても嬉(うれ)しかったです。そして、本日結婚できたことを幸せに思っています。長い間離れて過ごしてきましたが、眞子さんが同じ気持ちを持ち続けてくださったことに感謝しています。私が心の支えとしてきたことは、眞子さんと日々連絡を取り合う中で、色々な気持ちを共有できたことです。(小室圭) 【宮内記者会の質問】眞子さんは30年過ごした皇室を離れ、民間人となったことへの気持ちを聞かせてください。小室さんは、どのような環境でどのような家庭を築くことを希望していますか。お二人は今後、皇室とどう関わっていきますか。 本日の午前中に皇室を離れてから間がありません。民間人となったことへの気持ちは、おそらく早くても今日という日を終えて明日という日を迎えてから、感じられてくるものではないかと思います。数時間でどのような気持ちかということについてお答えするのは、なかなか難しいです。私にとって皇族の立場は、たくさんの人から助けられ、見守られ、支えられ、あたたかい気持ちをいただくことで成り立っているものでした。皇族として過ごした時間は、数々の出会いで彩られています。ひとつひとつの思い出が宝物で、特定の思い出を選ぶことは出来そうにありません。私の今後については、私的なことですのでお答えを控えたいと思いますが、心穏やかに過ごすことの出来る環境で、あたたかい家庭を築いていくことが出来ればと思います。ただ、これについては、相談して決めたということではありません。これからは、穏やかな気持ちで生活できることを期待しております。新しい環境に入るのですから不安は様々あります。一番大きな不安を挙げるのであれば、私や私の家族、圭さんや圭さんのご家族に対する誹謗(ひぼう)中傷がこれからも続くのではないかということです。私と圭さんが元皇族とその夫として皇室とどう関わっていくつもりかというご質問についてですが、私がお伝えできるのは、一人の人として、皇室の方々のお幸せをお祈りしたいと思っているということです。(小室眞子) これから眞子さんと一緒に暮らしていくなかで、その日その日を大切にして、あたたかい家庭を作りたいと思います。そして、眞子さんが居心地が良いと思えるような環境を作れるよう、引き続き精進したいと思います。お付き合いを始めた当初からずっとそう思ってきました。最後のご質問ですが、私も眞子さんと同じ気持ちです。(小室圭) 【宮内記者会の質問】小室家をめぐる「金銭トラブル」について、秋篠宮さまは小室さんに「相応の対応」と「見える形での対応」を求められました。お二人の結婚に否定的な報道やインターネット上の書き込みがありますが、お考えを聞かせてください。 父の求めをどのように受け止めたかは、その後の私たちの対応に反映されています。私たちは精一杯対応してまいりましたが、どの程度応えることが出来たかについては、対応をごらんになった方が判断されることかと思います。否定的な報道やインターネット上の書き込みについてですが、誤った情報が、なぜか間違いのない事実であるかのように取り上げられ、謂(いわ)れのない物語となって広がっていくことには、強い恐怖心を覚えました。複雑性PTSD(複雑性心的外傷後ストレス障害)については、結婚との関係で公表することを決めました。現在の体調は決して良くありませんが、周りの方々の助けにより何とか今日まで過ごしてこられました。圭さんも、私の体調を心配し、支えてくれています。(小室眞子) これまで、精一杯対応をしてまいりましたが、どの程度応えることができたかについては、私が判断できることではないと思います。私たちの結婚に否定的な考えがあることは承知していますが、これからは二人で始める生活を大切にしたいと思います。眞子さんの体調が早く良くなるよう、自分ができる限りのことをして、支えていきたいと思います。(小室圭) 【日本雑誌協会の質問】ご結婚について@小室さんの母親の金銭トラブルが解決されていないことA小室さんの経歴に“皇室利用”と受けとめられかねないことがあると考えます。(秋篠宮さまが求めた)「多くの人の納得と祝福」についてお二人は現在の状況にどのようなお気持ちを抱いていますか。また、小室さんは「眞子さまの婚約者」という立場をいかして特別な待遇を受けたのではないかと疑念の声が上がっていることについてどうお考えですか。 この質問は、誤った情報が事実であるかのような印象を与えかねない質問であると思います。このような質問に会場で口頭でお答えすることを想像すると、恐怖心が再燃し心の傷が更に広がりそうで、口頭で質問にお答えすることは不可能であると思いました。誤った情報が事実であるかのような印象を与えかねない質問をいただいたことは、誠に残念に思います。@に関連する質問についてお答えします。既にお話しした通り、圭さんのお母様の元婚約者の方への対応は、私がお願いした方向で進めてもらいました。具体的な助言については数多くありましたが、それらをこの場で羅列するわけにはまいりませんので、お答えすることは控えます。「納得と祝福」については、それぞれの方のお気持ちがあると思います。ただ、私たちは、厳しい状況の中でも変わらずに私たちを応援してくださり、今日という日を祝福してくださっている方々に、感謝しております。そして、根拠のない多くの厳しい批判にさらされてきた圭さんが、私と結婚するという意思を持ち続けてくれたことに感謝しています。私との結婚を諦めれば、圭さんはこれだけの根拠のない批判に数年間にわたってさらされ続けることはなかったはずです。Aに関連する質問についてお答えします。圭さんが「フィアンセ」としてフォーダム大学に入学しようとしたという事実はありません。(小室眞子) @に関連する質問については、「これまでの出来事に対する思い」でお話ししたことと回答が重なる部分があります。私の母と元婚約者の方との金銭トラブルと言われている事柄について、詳しい経緯は本年4月に公表したとおりです。元婚約者の方には、公表した文書でも書いたように、これまでも折に触れて私と私の母からお礼を申し上げており、今も感謝しております。母と元婚約者の方との話し合いは、元婚約者の方が指定なさった週刊誌の記者の方を窓口として行われてきました。この記者の方に対応したのは、私の母の代理人弁護士です。本年4月に解決金をお渡しすることによる解決をご提案したところ、母と会うことが重要であるというお返事をいただきました。しかし、母は精神的な不調を抱えており、元婚約者の方と会うことにはドクターストップがかかっています。そのため、私が母に代わって対応したいと思い、母の代理人弁護士を通じてそのことをお伝えしました。元婚約者の方からは、元婚約者の方の窓口となっている週刊誌の記者の方を通じて、前向きなお返事をいただいています。解決に向けて、私が出来る限り対応したいと思います。解決金を受け取っていただきたいという気持ちは変わっていません。遺族年金の不正受給については、そのような事実はありません。Aに関連する質問にお答えします。私が皇室利用をしたという事実はありません。「婚約者としての特別な待遇」もありません。フォーダム大学のAdmission policy(大学の入学者受け入れ方針)には、入学資格は法学部卒業生だけでなく、それと同等の法学教育を受けたことと規定されています。私の場合は、フォーダム大学ロースクールが、ロースクール入学以前に修了したlaw studiesを認めたため、申請が受け付けられました。学費全額免除の奨学金については、私が提出した成績を含む総合的な評価に基づいて決まりました。入学選考において、私が「プリンセス・マコのフィアンセ」であるとお伝えしたことはありません。日本のメディアから大学に問合せが来る可能性があり、ご迷惑をおかけするかもしれないという状況については、入学決定後に説明をいたしました。大学のHPでの記載については、状況を総合的に踏まえたうえで、大学が判断したことでした。(小室圭) 【在日外国報道協会の質問】眞子さんは、(英王室の公務から離れて米国に暮らす)メーガン妃と比較されスキャンダルになったことをどのように思われるでしょうか。 この質問は、英語版と日本語版でいただきました。英語の質問で使われているscandalには不祥事という意味もありますが、私たちの回答では、scandalは物議という意味であるという前提でお答えします。今回のできごとが物議となったのは、誤った情報がなぜか間違いのない事実であるかのように取り上げられ、謂れのない物語となって広がったからだと考えます。このことには、恐怖心を覚えるとともに、辛(つら)く、悲しい思いをいたしました。比較されていることについては、思うことは特にありません。先ほどいただいたご質問への回答と同様に、今後の私的なことについては、お答えを控えたいと思いますが、現在のところ、インタビューに応じることは考えていません。新しい環境で心穏やかに生活を送りたいと考えています。(小室眞子) 令和3年10月26日小室眞子 小室圭 【後日談】小室圭さんがニューヨーク州の司法試験に不合格 小室圭さんは、ニューヨーク州の司法試験を受験し、その結果を待っていた。ところが、日本時間の10月29日夜に発表された合格者の一覧には、小室さんの名前はなかった。今回の試験では9,200人が受験して、その合格率は63%だったという。ただ、合格者名簿に記載された合格者数と、別途公表された合格者数が若干食い違っているので、同日現在ではまだ不合格が確定したわけではない。しかし、もし不合格だったとしたら、小室夫妻のニューヨークでの生活の前提が全く成り立たないではないか。とりあえずは眞子さんの貯金を取り崩すとして、来年2月の次回のニューヨーク州の司法試験にチャレンジするのだろうが、また不透明な感じが強くなってきた。 小室圭さんが法律事務所でロー・クラーク(事務員)のままだと収入は約600万円、これは家賃の半年分にもならない。そうすると、眞子さんの収入に頼らざるを得ないが、単なる配偶者ビザでは働けないはずだから、別途のビザを取り直す必要がある。それには、就職先からのレターが必要になる・・・などと、次から次へと難題が降りかかる。そういう不合格だった場合のシミュレーションを事前にしていたとは思えない。 たった4日前に結婚したばかりだというのに、もうこの体たらくでは、これから一体どうするのかという気がする。この調子では、夜遅くまで働きながら新婚家庭を営んで勉強して来年合格するというのは、間違いなく至難の技だろう。やはりこの方は、一流好きだが、中身が伴わない人だったのかもしれない。背伸びし過ぎだ。片や愛を貫くのもよいが、その相手による。どうやら国民が心配していた通りの展開になりそうだ。秋篠宮家の落胆は、いかばかりかと拝察するが、それにしても心が痛む。それだけでなく、将来の皇室そのものが大丈夫なのか、一国民としてとても心配になる。 (令和3年10月15日著、26日及び30日追加) (お願い 著作権法の観点から無断での転載や引用はご遠慮ください。) |
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