悠々人生・邯鄲の夢エッセイ



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 神代植物公園( 写 真 )は、こちらから。


 家内と冬の神代植物公園を訪れて、大温室に入った。私は元々、熱帯植物を見るのが大好きなのであるが、本日の目的は、「神代のダースベイダー」といわれる花が咲いているというので、それを見ることである。ところが温室内は広く、その花はごくごく小さいことから、見つけるのに難儀しそうなことである。温室内の緑の洪水の中で、まず目についたのは、ベニヒモノキ(紅紐の木)である。赤い紐のような花穂が垂れさがっている。まるで昔のエノコログサのようで、つい触りたくなる。そこを過ぎて、「ダースベイダーはどこかな。」と探そうとしたら、家内が「あそこに、人が集まっているわよ。」と教えてくれた。そちらへ行ってみると、地面の低いところにその花はあった。エルサルバドル原産の植物「アリストロキア・サルバドレンシス」である。なるほど、ダースベイダーそっくりだ。この両目のような白い部分は何かといえば、虫を誘うためにあるのではないかとのこと。意外と早く見つかった。しかも、旅人の木の根元に生えていたので、わかりやすい。

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 ダースベイダーのはす向かいには、バナナの木があった。しかも「まだ青いバナナの房」がたわわに実っている。いったい何本あるのだろう。これはとても良い姿形で、実に見事だ。

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 次にあったのが、お化粧のパフみたいな赤いボンボンのような花で、「オオベニゴウカン」という変な名前がついている。でもこれはカタカナだからで、漢字で書くと「大紅合歓」というので納得した。要するにネムノキなのだ。赤い色のほか、紫や青色もあるらしい。

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 二等辺三角形をした不思議な葉がある。しかもその模様も同じく二等辺三角形である。こんな形の葉は、初めて見た。

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 パパイヤの木に、たくさんの実が生っている。こんなにたくさん生えるのかと思うくらいに密集している。パパイヤの実は、大根のようにジアスターゼが多くて、健康に良い。東南アジアにいたときには、一番数多く食べたものだ。

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 これはあるだろうと思っていた花が、やはり、あった。「コエビソウ(小海老草)」である。本当に海老のようで、とても可愛い花である。メキシコ原産のキツネノマゴ科の植物で、別名はベロペロネというらしい。自宅近くでもよく見かける人気の園芸種である。

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 「アンスリウム」の花で、仏炎苞という赤楕円形の葉のようなもの真ん中から、白と黄色の花序が突き出しているサトイモ科の植物である。水芭蕉と形が似ているなと思ったら、やはりこの仲間らしい。

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 さて、これから蘭が続く。最初は「パンダ」、いや違った「バンダ」。青紫の花である。樹木の幹などにまとわりつくように生えていることから、サンスクリット語の「Vandaka(まとわりつく)」が転じて「Vanda Orchid 」となったらしい。それからお馴染みのリカステ、パフィオぺディラムなどがある。

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 「ベゴニア」もたくさんある。花言葉は、「片想い」「愛の告白」「親切」「幸福な日々」などと、その色と同じく多岐にわたっている。ピンクなどは、「愛の告白」にふさわしく、白くて周辺だけ赤く染まった花は、「片想い」かもしれない。オレンジ色は、「幸福な日々」といっても良いだろう。まあそういうことで、とても華やかな花である。

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 おっと、「フクシア」の花があった。別名が「釣浮き草」。まさにその通りである。花言葉は、「信じた愛」、「激しい心」、「センスが良い」、「おしゃれ」とのこと。なるほど、いかにもそういう感じがする。

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 これから、「熱帯睡蓮」の池に入る。紫、黄、白、ピンクなど色々なスイレンが咲いている。見ていて飽きない。ただ、池の中にあるので、望遠レンズでないと撮れない。

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 「ハイビスカス」の大振りの花が、睡蓮の池の周りに植えてあった。黄色いハイビスカスは、これもまた見事な花である。華やかな貴婦人という面持ちである。

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 様々な種類の「サボテン」があった。大きくて丸い椅子のようなもの、白くて棘がいっぱいのものなどと並んで、不思議なサボテンがある。土台は薄緑色の普通のサボテンなのに、その上にタワーの如く突き出ている部分が濃赤色という変わり種である。初めて見る種類である。

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(平成31年2月4日著)
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