iPhone7 plusを購入した。今回は9月19日から売り出しで、その日より予約することができる。予約はネットのWeb経由でもよいというので、自宅への通勤経路にある御茶ノ水の携帯電話会社のショップを指定して、申し込んだ。そのとき、私の持っているiPhone6 plusが128GBという最大の容量なのに、もう容量ギリギリ一杯に達していたので、新しく買うiPhone7 plusは、その倍の256GBにした。また、色は迷った末に、現在と同じゴールドにした。家内にもiPhone6 plusを持ってもらっていたが、これを32GBのiPhone7 plusローズゴールドにした。このローズゴールドというのは、ピンクのような、なかなかよい色だと、家内には好評である。 その原因を探ろうとインターネットで色々と調べたが、全く手も足も出ない状態で、この2年間を過ごしてきた。この間、EvernoteやGmailなど重要なものはクラウド化がされているし、写真も毎月バックアップしてパソコンにコピーしているから、実害はさほどないと思っていたからだ。しかし、いざ機種変更をするという段になって、やはり一から設定するのはとても面倒だ。やはり、iTunesでバックアップをしておこうという気になった。 なぜ、こうなったのかを2年前に遡ってつらつら考えたところ、その頃のiPhone中の写真の取扱いのせいではないかと思い当たった。当時、iPhoneをアップルの純正品であるケーブルでパソコンと繋いで、パソコン側からiPhone内にある写真フォルダに直接アクセスし、最近の写真をパソコン内に取り込んだ後に、写真フォルダ内の写真をパソコン側から消していた。これをiPhone側からすると、余計なことをするとなったのかもしれない。そこで、今回の機種変更に際しては、iPhone内の全部の写真をパソコンにコピーしてから、ケーブルをいったん外し、しかるのちにiPhone内の写真を手作業で消して行くことにした。写真の数は4,500 枚もある。それを一つ一つ指でマークを付けて消去ボタンを押すのでは、腱鞘炎になりかねない。だから、電子ペンを使って指の負担を少なくした。 そのようにしてiPhone6 plus内の写真をほとんど消し、わずか数枚を残すだけにした上で、iTunesでバックアップをしたところ、あっけなく成功した。家内の方も成功し、2つのバックアップが、パソコン内に生成された。次に、iPhone6 plusを下取りしてもらうために、これらをリセットしなければならない。そのためには、「設定」→「リセット」→「すべてのコンテンツと設定を消去」をしなければならない。20〜30分程度で終わった。 御茶ノ水の携帯電話会社のショップでiPhone7 plusを受け取るときに、そうやって消去したiPhone6 plusを2台持ち込んだ。そうすると、私のiPhone7 plusは、定価が116,640円で下取りしてくれる価格が27,000円だから、これを差し引いて、89,640円を「26ヶ月」で割賦返済するそうだ。別に割賦でなくともよいのだけれど、そういうイレギュラーなことをすると受け付けくれる係員が混乱して時間が遅れても困るので、そのままにしてもらった。家内の場合は、それぞれ、92,880円、27,000円、65,880円である。いずれも、データ定額5GBに電話のかけ放題のプランだが、家内はデータ通信をあまり使わないので来月にでも、家内について定額3GBに下げるつもりである。これで毎月いくらになるのか、私の分がおそらく11,000円、家内の分が同様に9,000円ではないかと思う。付属アクセサリーとして、ブルーライト・カットのフイルムを購入したら、その場で係員がご親切に貼ってくれた。これを素人がすると、位置がズレたり気泡が残ったりして、上手くいかないことが多い。そういう意味で助かった。その係員の方にお礼を言うと、「私はもう、普通の人の一生分、貼ってますから。」と返され、大笑いをした。 そうして、2つのiPhone7 plusの箱を持ち帰った。箱の中には、充電器とUSBケーブルのほか、コードのないイヤフォンがあった。説明によると、「ジェットブラック、ブラック、シルバー、ゴールド、ローズゴールドの5つの仕上げから選べるiPhone7 plusは、どちらも12MPのまったく新しい広角カメラと望遠カメラ、防沫性能、耐水性能、防塵性能、A10 Fusionチップ、広色域の新しいRetina HDディスプレイ、ステレオスピーカー、iOS10を搭載しています。」という。「12MP」というのは、日本風に言うと1200万画素のことだろう。最新のデジカメ並みの画素ではないか。しかも、広角カメラと望遠カメラの2つがあるということは、一眼レフカメラでいうと、広角レンズと望遠レンズを並べているようなものだ。どんな写真が撮れるか、楽しみである。 さて、早速、パソコン内のバックアップからの復元作業を行った。まず、家内の方からだ。20分程度で終わったが、この段階で気が付いたことがある。それは、「パソコンへのバックアップは、暗号化で行うべきだ。」ということで、そうすると、前のiPhone中のパスワードや、おそらく指紋認証まで、引き継がれたはずだった。これをしなかったために、また一々、パスワード入力指紋登録をしなければならず、余計な手間がかかった。次に、容量の多い私のiPhoneに取り掛かった。バックアップからの復元は、3時間ほどで終わり、意外と早いと思ったのだが、実は肝心の「i手帳」のアプリのデータだけは、復元されていなかった。「i手帳」は、私にとって大事な日記帳・スケジュール帳であり、写真集でもある。これは困ったと思い、それだけはパソコン中に別に作っておいた「i手帳」のバックアップから復元した。しかし、26時間も掛かってしまった。これは、大変だったが、おかげで引き続き使えるようになった。 もう一つの私の場合の制約は、運転免許はあるが、現役中は車を運転しないことにしている点である。そのきっかけは、昔、私の仕事が変わって、それこそ万が一、交通事故でも起こしたら問題となるような部署に配属されたことだ。それ以来、もう20年以上もペーパードライバーを続けている。おかげで、無事故無違反である。運転しなくて困るかというと、別にそうでもない。平日は迎えの車が来てくれるし、休日は東京やその周辺にいる限り公共交通機関が発達しているので、何ら不便を感じたことがない。ただ、地方に行くときは、電車がないことがあるし、もちろんタクシーは滅多に通りかからないし、バスに至っては1日2本しかないという悲劇に見舞われる。だから私は、ツアーで行く場合を除いて、公共交通機関で行けるところしか、行かないことにしている。 そうすると、問題は交通機関の駅名や停留所名と時刻表、それに歩く場合の道順である。そこで、計画の段階でiPhoneを取り出して使う。「乗換案内」のアプリで駅名と時間を打ち込めば、すぐに結果が出る。そこまで特定しないで駅名や時刻表を見たいときは、「グーグル」で、たちどころに検索できる。現地に着いて、目指すホテルや観光地に行きたいときは、現在地とその目的地の名前や住所を「グーグル・マップ」に打ち込むと、地図上に行き方と所要時間が出る。歩き出すと、カーナビのように矢印で方向を示してくれ、必要なときはボタン一つで音声による道案内すらしてくれる。だから、全く知らない土地でも、誰にも聞かないで自信を持って歩ける。こういう調子で、岸和田のだんじり祭り、仁徳天皇陵、あべのハルカス、元町、布引ハーブ園、新長田駅の鉄人28号を見てきた。交通機関や道順を探すストレスが全くなくなった。 私が初めてiPhoneを購入してから、6年が過ぎた。これ1台で、携帯電話、パソコン、高性能カメラを兼ねる。加えて、今回のiPhone7 plusの特徴は、防水機能、Suicaのほか、広角レンズと望遠レンズを持つカメラである。ところが、残念ながら、カメラの方は、まださほど撮ってもいない上に、撮った写真を印刷するのでもない限り、その良さがすぐには分からない。もう少し、使いこなしてから、コメントできれば良いなと思っている。 【後日談】 iPhone7 plusを購入して約1ヵ月が経過した。「12MPのまったく新しい広角カメラと望遠カメラ」という売り文句の割には、一体どこの何にこの効果が出ているのか、さっぱり分からないというのが当初の私の印象で、この間、いささか失望していたというのが正直なところである。しかし、10月25日のアップデートで、ポートレート・モードというのがカメラのメニューに加わったことから、その印象は一変した。これは、一眼レフカメラでいえば、「ボケ」効果を生み出すものなのである。つまり、撮りたい対象に焦点を合わせ、他の周辺部分をボカして、その対象を際立たせる手法で、一眼レフであれば、対象を望遠レンズの(広角側ではなく)望遠端で撮ったり、あるいは絞りを大きく(F値を小さく)すれば、表現が出来る。それを、iPhone7 plusでは、このポートレート・モードを選ぶだけで可能となる。 それを使い慣れた1ヵ月後の11月末に、木の枯れ葉を撮ってみた。上は従来通りの写真モードで、パンフォーカスつまり被写体の隅々にまで焦点が合っている。ところが下はポートレート・モードで、真ん中の紅葉に焦点が当たって、周囲はボケているから、立体的になり写真に深みが増す。これを人物で撮ると、その効果のほどがもっと分かりやすい。このポートレート・モードで撮った写真には、「被写界深度エフェクト」という表示がされる。これは、被写体をカメラから240cmの範囲内に置く必要があるそうだ。
(平成28年10月4日著。10月28日・11月28日追加) (お願い 著作権法の観点から無断での転載や引用はご遠慮ください。) |
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