悠々人生のエッセイ



オリンパス・ペンE−P3。ただし、ボディは新品でも、その前に付いているレンズはもう2年も使ってるので、ぼろぼろである。




 ミラーレス・デジタル一眼カメラの元祖オリンパス・ペンE−P1を買ったのは、2年前の平成21年6月22日のことである。それから2年と1ヵ月が経過した今年の7月22日、その三代目となるE−P3が発売された。そこで、ふらりと有楽町の家電量販店に立ち寄り、その新製品を手にしてみた。初代E−P1と比べて、まず、もっと軽くなったし、焦点を合わせる速度が非常に速くなった。液晶画面は有機ELだけあってしっとりとした感じで、発色が抜群に良い。ムービーも前のようなファイル容量がかさばるAVI方式でなくて、パソコンでおなじみのMPEG形式で撮ることができる上にコンティニュアス焦点つまり継続的にフォーカスしながら被写体を追っていける。店員さんの説明によれば、画像エンジンも大きく変わって非常に色が良くなったそうだ。しかも、初代にはなかった内蔵ストロボも付いている。

 うーむ、これは魅力的だ。でも、いま持ってるE−P1のレンズが使えないと不経済だなと思ったら、そこはもちろん同じフォーサーズ規格のレンズはすべて使える。それでは、予備バッテリーも買うと高いなと考えたら、いやいやそれも、いまのE−P1のバッテリーがそのまま使用できる。ははーん、それでは何の問題もないではないか。そういえばこれまで、E−P1を一台しか持っていなかったから、外出して撮っている最中に、実は標準望遠レンズではなくて、超望遠レンズやパンケーキレンズに取り替えて撮影したかったという場面が何回もあった。けれど、いちいちレンズ交換をやっていては、シャッターチャンスを逃すのでそのまま撮り続けて、その結果納得のいかない写真ばかりが残るということがあったっけ・・・。そういう場合には、最初から二台持っていて、そういう別種のレンズを元から装着しておけば、その二つのカメラを取っ替え引っ替えして撮ればよいのだ・・・などと、色々と正当化することを考えて、要するにこのカメラを買いたくなったというわけである。

 そのお店で値段を見ると、ツインレンズキットが119,800円、シングルレンズキットが99,800円である。いやはや、高いなという感じである。だいたい、私のように初代を持っている者には、レンズはいらない。そこでボディだけという値段を見ると、89,800円だ。しかし、それだとレンズ付きのものとわずか1万円しか違わないから、これでは逆にボディがかえって高く感じる。やっぱり、買うのは止めておこうと思って、有楽町を後にした。


オリンパス・ペンE−P3


 その日の夜、パソコンで書き物をしていたとき、ふとE−P3のことを思い出した。試しに、楽天市場ではどうなのだろうかと思って検索したところ、何とボディだけの最安値は7万円台そこそこである。しかしよく見ると、OCNか何かの回線と一緒に契約したらという条件付きなので、これは問題外である。その次に安いショップの値段は、78,400円となっていた。これなら、まあ合理的な値段といえる。胸のつかえがなくなり、買うことにした。初代のボディ・カラーはメタルなので、一見して間違いのないように今回はブラックを選んだ。すると、すいすいと手続きが進んで、4日後に送られてきた。

オリンパス・ペンE−P3


 あまりにあっけなく入手できたので、大丈夫だろうかと思ってカメラや付属品をいろいろと眺めてみたが、問題ないようだ。早速それに、標準望遠レンズを付けて家の中の写真を撮ってみた。焦点合わせの早さ、液晶画面の発色の良さ、スクリーンモードの選択の多さ、できあがった写真の良さなど、どれをとっても初代と比べて抜群に進歩している。私が初代のカメラで四苦八苦した背景をボケさせるのも自由自在のようで、専用のボタンまである。よしよしと、これをメインのカメラにして、初代を予備にすることにした。

【後日談】 その後、そもそもカメラが小さくて軽いので、E−P3とE−P1のそれぞれに別のレンズを装着して、たすき掛けのように肩に掛けるスタイルが定着した。レンズを交換する必要がないので、これはとても便利である。


オリンパス・ペンE−P3


 いまはちょうどお盆の季節で、本来であれば帰省して父の菩提を弔うべきところだが、仕事の関係で東京23区内を離れられない。帰省できないのは、父はもちろん母や妹にも申し訳ないが、さりとてこのまま家に引きこもっていても仕方がない。それでは都内23区内で、この新しいカメラの試し撮りでもしようかと思ったが、外は気温が摂氏34〜5度の猛暑ときている。そうだ、今月の初めに改装が終わってオープンしたサンシャイン水族館なら屋内で涼しいし、動き回る熱帯魚はカメラの被写体としてちょうどよいと思ったのだが、インターネットで調べると、非常に混雑していて大変らしい。そういうところで試し撮りするのも迷惑なことなので、ほかに適当なところがないかと思い、板橋区立熱帯環境植物館に行ってみることにした。ここには、私は2回ほど行って写真を撮っている。家内は、「なんでまたこんな暑い時に、そんな暑そうなところに行くの」という顔をしたが、一緒に付いてきてくれた。

板橋区立熱帯環境植物館


 いざ行ってみると、お魚は小さなものが多くて、被写体として手頃なものはあまりなかったが、まあこういうチョコチョコと動き回る魚を捕るには、自分はまだまだ修業不足である。その代わり、花を撮ろうと思って温室内に入ったのであるが、残念ながらあまり多くは咲いていなかった。それでも、何枚か撮ってみたところ、ピント合わせは早いし、色の発色が本物よりこちらの写真の方が美しいくらいである。これで、ボタン操作に慣れれば、何とかなるという自信がついた。なるべく色々なシーンで撮ってみようと思っている。

板橋区立熱帯環境植物館


板橋区立熱帯環境植物館


板橋区立熱帯環境植物館


板橋区立熱帯環境植物館


板橋区立熱帯環境植物館のマレーシアの凧


板橋区立熱帯環境植物館


板橋区立熱帯環境植物館







(平成23年8月14日著)
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