久しぶりに私の「悠々人生」のサイトをグーグルで検索したところ、第1位に私のブログ、第2位に別の方(投資関係)、第3位に私の悠々人生本体が出てきた。グーグルで検索した結果が最上位であったこと自体は、喜ぶべきことなのだけれど、妙なことに気がついた。他の人のサイトには、チェック・マークの付いた緑色の丸が付いているのに、私のサイトには、クエスチョン・マークの付いた灰色の丸が付けられていたからである。次のような具合である。 いったいこれは、何だろうと思ってそのクエスチョン・マークの付いた灰色の丸をクリックすると、「このサイトについては、ノートンは未評価」というのである。その「ノートン・セーフウェブ」の説明は直訳風の拙い訳文であったが、この邦文をそのまま引用させてもらうと、次のようなことである。 「 Norton セーフウェブとは 皆さんご存知のとおり、インターネットは巨大であり、ウイルス、フィッシング、スパイウェアのような多くのオンライン脅威が存在し、そこにはたくさんの良からぬ Web サイトがあります。ユーザーを騙そうとするサイト、クレジットカード番号やパスワードを盗もうとするサイトのほかにコンピュータをクラッシュするサイトまであります。Web サイトを表示してからでは通常は手遅れです。あっと思う間に被害は起きます。では、Web サイトを表示する前にリスクを調べるにはどうすればいいでしょうか。 答えはここにあります。 Norton セーフウェブはシマンテック社が提供する新しいレピュテーションサービスです。当社のサーバーが Web サイトを分析し、コンピュータへの影響を判断します。その後で、コンピュータにインストール済みの Norton ツールバーを通して特定の Web サイトの安全性をサイトを表示する前にお知らせします。Web サイトの動作についてさらに詳しくお知りになりたいお客様のためにNorton セーフウェブ に詳しい情報を用意しています。」 まあ、要するに、私の推察するところによれば、たぶんこんなことではないだろうか。これまでのように、世の中に出てくるコンピューター・ウィルスをひとつひとつチェックしてその検出パターンを作り、顧客に配って感染を防ぐというやり方では、後手後手に回ってしまって時間もかかるし、感染を完全に防ぐことは難しい。 とりわけ最近では、ガンブラー・ウィルスのように、想定もしていなかった新手のものまで出回るようになった。このウィルスは、一流企業のウェブ・サイトですら感染し、気がつかないうちにそれを閲覧した一般の人のパソコンにまで、ウィルスをばら撒くことになるという悪質なものである。そこで、別の方策として、安全なウェブ・サイトを囲い込んでしまおうという発想が生まれたのではなかろうか。そのサイトを閲覧している限りは、安全だという訳である。たいへんな手間がかかると思われるが、さすがに世界的企業のノートンだけあって、それを実際にやり始めたというわけだ。 ところが、私のサイトは、その流れに乗りきれずに、置いてきぼりを食ってしまったようだ。だから、「未評価」などということになってしまったらしい。これでは安心して見ていただけなくなる。それではつまらないので、人並みに評価してもらい、「安全」のチェック・マークの付いた緑色の丸を頂戴したいと思った。たとえていえば、JISやJASのマークをもらうようなものである。そこで、「このサイトの所有者」というところをチェックして、評価を求めることにしたのである。 すると、まずノートンのアカウントでログインせよという。確か、今年の初めにノートンの2010年版を買ったときに作ったはずだと思い出し、それでログインした。すると、評価してもらいたいサイトのアドレスを入れよというので、悠々人生のアドレス「uu-life.com」を打ち込む。そのあたりから細かい英文となった。何しろ字が細かすぎて、いちいち読むのが面倒なのだが、ざっと斜め読みをすると、まず、二つの手段のどちらかをとれというのである。自分のサイトに特定のファイルを置くか、あるいは自分のインデックス・ファイルに特定の文言を埋め込めというのである。私は、後者の方を選んだ。いわゆるメタ・ファイルとして、次の文言を記述するのである。検索ロボットで探しやすいようにするのだろう。 <meta name="norton-safeweb-site-verification" content=" (略) "/> こうして申し込んでから、2週間は待てという。加えて、その評価に対して反論やら意見をいう機会も設けられているようだ。ではまず評価を申し込むことにして、それを送信した。そのまましばらく待っていたら、3週間ほどして、悠々人生のサイトに、ある日突然、次のような「安全」のチェック・マークと評価が付いていた。やれやれと、ひと安心である。 こんなもの、本当に役に立つものかと思っていたところ、ある日、私がときどき訪れる接続業者のサイトを開いた瞬間、冒頭にあるようなノートンの「赤」とバツ印の警告マークが目に飛び込んできた。そこには、「このサイトは危険です」と記されていた。「脅威の詳細」という項目をクリックすると、27ものファイルが汚染されているらしいことがわかった。さっそく、そのサイトの管理者に連絡したところ、5日ほど経って、緑の安全マークに変わっていた。 もちろん、こんなことで私のパソコンも汚染されてしまっていたら困るので、日を変えて完全スキャンを3回行ったが、いずれも大丈夫だった。それにしても、プロの接続業者のサイトですら、かくしてウィルスに容易に汚染されるという問題を抱えているのかと驚いたが、それと同時にノートンがしっかり動いてくれていることを裏付ける出来事だった。やはりしばらくは、このウェブ上の「警備会社」と縁が切れることはなさそうである。 (平成22年2月16日著) (お願い 著作権法の観点から無断での転載や引用はご遠慮ください。) |
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